1 : ◆KzI.AmWAVE @Hφ=Eφ ★:2007/10/29(月) 21:46:32 ID:??? ?2BP(135)
独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、英国オックスフォード大学(ジョン・フッド学長)と共同で、「迷い」の経験を次の応答に活かす脳の過程を発見しました。脳科学総合研究センター(甘利俊一センター長)認知機能表現研究チームの田中啓治チームリーダー、F.A.マンスーリ研究員、オックスフォード大学のM.J.ブックレイ講師らによる研究成果です。
私たちは、もっともらしい応答が2通りあると、どちらの応答をするか迷います。迷った末に正しい応答をした場合にも、迷った経験は次の応答に活かされます。次の応答に向けて、正しい応答を素早く迷わずに選べるように「心」の準備をします。その結果、次の応答では、迷いが少なくなります。このような「迷った」経験を次の応答に活かす過程が脳のどこでどのように行われているか、これは認知神経科学の大きな問題でした。ヒトのfMRI実験の結果から、前帯状溝皮質と呼ばれる大脳前頭連合野の内側にある領野が迷いを検出している、という説が米国の研究者を中心に主張されていました。
今回、研究チームは、サルに「迷い」を持つような課題を訓練し、「迷い」の経験を次の応答に活かすためには、前帯状溝皮質ではなく、前頭連合野の背外側部が重要であることを新たに見いだしました。さらに、サルが課題を遂行している間に、前頭連合野背外側部の神経細胞活動を記録し、「迷い」の経験を次の応答に伝える働きをする神経細胞を発見しました。興味深いことに、迷ったことを伝える神経細胞と、迷わなかったことを伝える神経細胞は、ほぼ同数ありました。脳では、迷った後に「心」の準備状態を高めるだけでなく、迷わずに正答した後には「心」の緊張を緩めていることを示唆します。
今回の発見は、通説を覆し、前頭連合野背外側部がこれまで考えられていた以上に広い範囲の働きをすることを示す画期的な結果です。迷いの意味を捉えなおし、迷いを考慮に入れた教育方針や判断ロボット設計を考えるにあたり、大きな手掛りを提供します。
(以下ソースにて)
理化学研究所プレスリリース
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2007/071026/detail.htmlMnemonic Function of Lateral Prefrontal Cortex in Conflict-Induced Behavioral Adjustment
Science DOI: 10.1126/science.1146384
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1146384
続きを読む »